【電気工事士2種筆記】工事で使用する工具・材料(R2年度下期-午前問50)

問題 <R2年下期 午前問50>
この配線図の施工に関して、使用するものの組合せで、誤っているものは

<解答の選択肢>

【出典:令和2年度第ニ種電気工事士筆記試験下期-午前問50】



管を使う工事を探すと、E19(ねじなし電線管)と FEP、PF32 は見つかるが、F2(2種金属製可とう電線管)は見当たらない。したがって、誤っているものは選択肢ロ

関連問題
R3年上期-午後問46(金属管工事)
R2年下期-午前問50(総合)

同じ年度の問題
前の問題(問49)
令和2年度下期-午前問題一覧

解法と解説

方針

この問題は、配線図面全体を注意深く観察し、金属管工事、配線記号を総合的にマスターしていないと正解にたどりつけない少々難問。

この問題を自信を持って解けるようになれば、筆記試験合格は間近か。

ふくラボ流攻略法

選択肢の2つの部材・工具の正体を見ていきながら、どこに使われるかを検討していく。.

選択肢イ
写真上はねじなし電線管用カップリング。下は、管の両端にネジが切られていないので、ねじなし電線管

配線図面の配線記号を探していくと、車庫に E19 という文字が見える。E19 の E は電線・ケーブルを挿入するのにねじなし電線管を使う、という意味。

したがって、この選択肢の部材は両方とも使用する。

選択肢ハ
写真上は露出スイッチボックスで、露出配線を金属管で工事するときにスイッチやコンセントを取り付けるときに使う。

写真下は、技能試験でお世話になるが、埋込コンセントやスイッチを取り付ける埋込(連用)取付枠。この取付枠をスイッチボックスに取り付ける。

次に、配線図面を眺めると、車庫の配線は点線、つまり露出配線ということが分かる。

したがって、この部材も両方使用する。

選択肢二
写真上は、技能試験で必ずお世話になる、電線同士を接続するために使うリングスリーブ。下が、そのリングスリーブで電線を圧着接続するために使用するリングスリーブ用圧着工具。手で握る部分の黄色が特徴。

次に配線図面を眺めると、車庫の真ん中に □ の記号があるが、これは電線同士を接続するのにアウトレットボックスを使うことを意味する。

で、技能試験ではリングスリーブをスリーブを使う箇所、差込形コネクタを使う箇所は必ず指定されるのでそれに従う必要がある。

しかし、この問題文ではアウトレックスでの電線接続にリングスリーブ、差込形コネクタのどちらか、もしくはそれ以外の接続方法の指示がない。ということは、このアウトレットボックスで電線を接続するのにリングスリーブを使ってもよいということ。

だから、この選択肢の部材・工具も両方使用する(かもしれない)。

選択肢ロ
写真下は、おなじみの金属製アウトレットボックス。

写真上は少々分かりにくいのだが、2種金属製可とう電線管と金属製ボックスを接続するストレートボックスコネクタ

2種金属電線管を使う場合には、配線記号のすぐそばに「(F2)」という文字が記述されるのだが、配線図面を探してみると、

・(E19)
・(FEP)
・(PF32)

は見つかるものの、(F2) は見当たらない。

ということは、写真上のストレートボックスコネクタを使用することはないと判断できる。

まとめ

この問題は、配線図面全体を注意深く観察し、金属管工事、配線記号を総合的にマスターしていないと正解にたどりつけない少々難問。

この問題を自信を持って解けるようになれば、筆記試験合格は間近か。

関連問題(カップリング)
R3年上期-午後問46(金属管工事)
R2年下期-午前問50(総合)

解説
金属管工事
カップリング
配線記号

解説

同じ年度の問題
前の問題(問49)
令和2年度下期-午前問題一覧

タイトルとURLをコピーしました