【電気工事士2種筆記】分岐電路に設置する過電流遮断器と電路電流(R3年度下期-午前問9)

問題 <R3年下期 午前問9>
図のような定格電流 40A の過電流遮断器で保護された低圧屋内幹線から分岐して、10m の位置に過電流遮断器を施設するとき、a-b間の電線の許容電流の最小値は

<解答の選択肢>

  1. 10
  2. 14
  3. 18
  4. 22

【出典:令和3年度第ニ種電気工事士筆記試験下期-午前問9】



a-b間の距離が 10m で 8m 超のため、分岐電線の許容電流は過電流遮断器の定格電流の 0.55 倍以上。したがって最小値は 22A

類似問題
R3年下期-午前問9
R3年上期-午後問9

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解法と解説

方針

分岐回路の電線・ケーブルの長さと太さに関する問題は、過去6回で2回出題の合格分かれ道項目。出題頻度は高くないものの、マスターする数値は4つだけなので、早めにマスターしてしまおう。

ふくラボ流攻略法

幹線から分岐する点=分岐回路の開始点と遮断器までの距離は原則 3m 以下にしなければならない。しかし、部屋のレイアウト、負荷の設置場所等の制約により、電線を 3mを超えて引き廻さなければならないときには、距離が長いほど太い電線を使う必要がある。

どれくらいの太さの電線を使えば良いかは、分岐回路の電線の許容電流を IW、幹線回路の遮断器の定格電流を IB とすると

電線長さ 電線の許容電流 IW
8m超 0.55×IB
3~8m 0.35×IB
3m以下 太さに制限無し
負荷容量で太さ決める

問題文を読むと、a-b間の距離が 10m なので、表中の 8m 超 に該当する。ということは、分岐電線の許容電流 IW は過電流遮断器の定格電流 IB0.55 倍以上

IB は問題文より 40A だから、

IW ≧ 0.55 × IB = 0.55 × 40 = 22A

まとめ

分岐回路の電線・ケーブルの長さと太さに関する重要ポイントは。

  1. 分岐回路の電線長さは原則 3m 以下
  2. 電線が長ければ太い電線を使う
  3. 数値は 3~8m と 0.35、0.55

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解説
分岐回路の電線太さ

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