【電気工事士2種筆記】進相コンデンサの接続場所(R3年度下期-午前問22)

問題 <R3年下期 午前問22>
三相誘導電動機回路の力率を改善するために、低圧進相コンデンサを接続する場合、その接続場所及び接続方法として、最も適切なものは

<解答の選択肢>

  1. 手元開閉器の負荷側に電動機と並列に接続する
  2. 主開閉器の電源側に各台数分まとめて電動機と並列に接続する
  3. 手元開閉器の負荷側に電動機と直列に接続する
  4. 手元開閉器の電源側に電動機と並列に接続する

【出典:令和3年度第ニ種電気工事士筆記試験下期-午前問22】



最も適切なのは、手元開閉器の負荷側に電動機と並列に接続

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解法と解説

方針

進相コンデンサは、図記号・外観・用途が出題される合格の必須項目。接続方法は珍しいタイプだが、解けるようにしておきたい。

ふくラボ流攻略法

「低圧」進相コンデンサで「特定の」回路の力率を改善したい場合、

・負荷の近く
・負荷に並列

に接続する。

「近く」の理由であるが、手元開閉器の電源側に進相コンデンサを接続した場合、手元開閉器により電動機が回路(電路)から切り離された状態でも、進相コンデンサは電源側に接続されているためずっと力率を改善する働き(進み電流を生じさせる)をすることになり、ひょっとすると力率を悪くする可能性もある。だから、電動機(負荷)が ON するときのみ進相コンデンサも働くように、電動機の近くに接続する。

したがって、適切なのは選択肢1:手元開閉器の負荷側に電動機と並列に接続する

参考として、1種の範囲になるが、高圧受電設備では、低圧電路に個別に低圧進相コンデンサを接続するのではなく、受電設備内部に高圧進相コンデンサ(+直列リアクトル) を接続し、力率の改善を行っている。

まとめ

進相コンデンサは、図記号・外観・用途が出題される合格の必須項目。接続方法は珍しいタイプだが、解けるようにしておきたい。

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解説
進相コンデンサ

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