問題 <R3年下期 午後問28>
「電気工事士法」において、第二種電気工事士であっても従事できない作業は
<解答の選択肢>
- 一般用電気工作物の配線器具に電線を接続する作業
- 一般用電気工作物に接地線を取り付ける作業
- 自家用電気工作物(最大電力 500kW 未満の需要設備)の地中電線用の管を設置する作業
- 自家用電気工作物(最大電力 500kW 未満の需要設備)の低圧部分の電線相互を接続する作業
【出典:令和3年度第ニ種電気工事士筆記試験 下期 午後問28】
第二種電気工事士は一般用電気工作物の工事ができ、自家用電気工作物はできない(第一種の範囲)。ただし、選択肢3の「地中電線用の管を設置」は電気工事士でなくても工事できる(管を埋めるのは土木系の業者にお願いしたい)。したがって、従事できないのは選択肢4
関連問題
・R3年下期-午後問28
・R3年上期-午後問28
・R3年上期-午前問28
同じ年度の問題
・前の問題(問27)
・次の問題(問29)
・令和3年度下期-午後問題一覧
解法と解説
方針
第二種電気工事士で従事できる作業は、過去6回で3回出題されている合格の分かれ道項目。全部の作業を従事できる/できないに切り分けるのは多大な労力が必要となるが、過去問は解けるようになっておこう。
ふくラボ流攻略法
問題は「第二種電気工事士であっても従事できない作業」だから、4つの選択肢のうち3つは従事でき、1つだけ従事できない。
それを念頭に各選択肢を吟味していく。
選択肢1
一般用電気工作物は2種の範囲。従事できる
選択肢2
一般用電気工作物は2種の範囲。従事できる
選択肢3
自家用電気工作物(最大電力 500kW 未満の需要設備)は1種の範囲。
し、か、し、地中電線用の管を設置する作業は、土木系の業者さんに頼んだほうが確実だと考えられる。ということは、この作業は電気工事士ではなくても作業可能と推定される(実際、電気工事士でなくてもできる作業)
選択肢4
自家用電気工作物(最大電力 500kW 未満の需要設備)は1種の範囲。そして、電線相互の接続は、2種技能試験でも練習する作業。ということは、電気工事士でなくてはできない作業と考えられる。
以上から、この選択肢4が第二種電気工事士でも従事できない作業と判断できる。
まとめ
第二種電気工事士で従事できる作業は、過去6回で3回出題されている合格の分かれ道項目。全部の作業を従事できる/できないに切り分けるのは多大な労力が必要となるが、過去問は解けるようになっておこう。
切り分けの目安は、
- 2種は一般用電気工作物
- 電気工事士でなければできない作業
- 技能試験でする作業
- 筆記試験で出題される問題に関連した作業
- 電気工事士でなくてもできる作業
- 小規模工場で頻繁に発生する作業
- 土木業者に頼んだほうが早い・頼まないと無理な作業
関連問題
・R3年下期-午後問28
・R3年上期-午後問28
・R3年上期-午前問28
解説
・電気工事士の作業範囲
同じ年度の問題
・前の問題(問27)
・次の問題(問29)
・令和3年度下期-午後問題一覧