問題 <R2年下期 午後問6>
図のように、電線のこう長 12m の配線により、消費電力 1600W の抵抗負荷に電力を供給した結果、負荷の両端の電圧は 100V であった。配線における電圧降下 [V] は。
ただし、電線の電気抵抗は長さ 1000m 当たり 5.0Ωとする
<解答の選択肢>
(選択肢は省略)
【出典:令和2年度第ニ種電気工事士筆記試験下期-午後問6】
抵抗負荷には電流が 16A 流れているから、配線にも 16A 流れている。配線1本 (12m) での電圧降下は 0.96Vで、配線での電圧降下は行きと帰りの2箇所で生じるから、トータルの電圧降下は 1.92V ≒ 2V
類似問題・解説
・R3年下期-午後問6
・R3年下期-午前問6
・R3年上期-午後問6
・R2年下期-午後問6
同じ年度の問題
・前の問題(問5)
・次の問題(問7)
・令和2年度下期-午後問題一覧
解法と解説
方針
この問題は配電線路の電圧降下の問題としては珍しいタイプ。しかし、解答手順は同じ。
ふくラボ流攻略法
電圧降下の問題は次の2手順で解く。
1.配電線路に流れる電流を求める
2.電路での電圧降下を求める
この手順に持ち込むために、まず配電線路の抵抗値と回路電流を求める。
電線の電気抵抗は長さ 1000m 当たり 5.0 Ω で、電路長は 12m。ということは、電路の抵抗は
(5.0/1000) × 12 = 0.06 [Ω]
次、抵抗負荷両端には V = 100V かかっていて、消費電力 P は 1600W。だから、抵抗に流れる電流 I は、
I = P / V = 1600/100 = 16 [A]
これらの数値を回路図に書き込むと、
ここまでくれば、あとは電圧降下の解法パターンで解ける。
手順1の電流は、すでに上で求めているから、次は手順2。各電路での電圧降下を計算すると、オームの法則より V=IR だから、
したがって、電路での電圧降下は 0.96+0.96 = 1.92 V。
まとめ
配電線路の電圧降下の問題は、過去6回で4回出題の合格の必須項目。解き方はパターン化されているので、得点源に。
電圧降下の問題は次の2手順で解く。
1.配電線路に流れる電流を求める
2.電路での電圧降下を求める
類似問題・解説
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