【電気工事士2種-筆記問題解説】スイッチ(その他)の図記号と外観

スイッチは、毎試験に出題される超合格必須項目。

スイッチは図記号でみると、大きく次の3タイプに分かれる(少数派もあるが)。

● タイプについてはスイッチ(●タイプ)で解説しているので、そちらを参照してほし。
この記事では、●タイプを除くスイッチについて解説している。

合格するための重要ポイントは1つ。

  1. 図記号(傍記表示)と外観

スイッチ(その他)の出題傾向と対策

握り押しボタン型

握り押しボタン型は、円の中に●があり、右隣りに英数字(傍記表示)があるのが基本。

握り押しボタン

傍記表示がない図記号が握り押しボタン。

過去問では見つかっていないが、「握り押しボタン 画像」で検索してもらうとすぐに表示される。一度見ておくと、「あぁ、これかぁ」となると思うので、検索しておいてほしい。病院のナースコールのボタンや、聴力検査で音が聞こえたら押すスイッチとして使われているようである。

電磁開閉器用押しボタン

電磁開閉器を ON/OFF する用のボタン。

図記号 外観
確認表示灯付電磁開閉器用押しボタン

電磁開閉器用押しボタンに ON 時に点灯する確認表示灯が内蔵されたボタン。

確認表示灯内蔵スイッチは傍記表示が L だったが、これと同じでこのボタンは電磁開閉器用押しボタン B に L (Lamp) を追加した記号。

図記号 外観
フロートスイッチ

水面が一定の高さになったら ON もしくは OFF するのがフロートスイッチ。

フロートは英語で Float (浮く) からきている。

このスイッチは水槽があるポンプ室によく使われているようだ。

図記号 外観
フロートレススイッチ

フロートスイッチは水面に浮かぶ袋(?)状のものがあるが、このフロートレススイッチは浮袋がない。だから Float Less。

図記号 外観
圧力スイッチ

圧力がある値以上かかったら(もしくは以下になったら) ON/OFF するのが圧力スイッチ。

●タイプの P はプルスイッチなので、圧力スイッチと混同しないように。

押しボタン型

正方形 □ の中に ● が入ったのが押しボタン型。

押しボタン

傍記表示がない図記号は、押しボタン。

押しボタン(壁付)

押しボタンに壁に取り付けることを意味する黒■があるのが押しボタン(壁付)。

ワイドハンドル型

最近、室内スイッチとして頻繁に見かけるようになったのが、このワイドハンドル型。従来のスイッチとくらべ横幅が広く、内装にマッチした外観が特徴。

図記号の基本形は ◆ 。

ワイドハンドル形スイッチ

ワイドハンドル形スイッチの図記号は基本形と同じ。

スイッチの特徴として、従来のスイッチは左右で ON/OFF が割り当てられていたが、ワイドハンドルスイッチは押す毎に ON と OFF が切り替わる。

ワイド形調光器

ワイド形で調光できるということで、◆ に右上矢印が組み合わさった記号。

その他

設定時間経過したら OFF/ON 動作するのがタイムスイッチ。

TS は Time Switch の略語と覚えよう。

図記号 外観

なお、このタイムスイッチ、1種では TLR (タイムラグリレー) と外観がよく似ているため、お互いに引っ掛け合い選択肢として出題されることがある。

過去問

<R3年下期 午後問33改>

問題
③で示す記号の名称は。なお、「□b」は三相200V回路である

<解答の選択肢>

  1. 圧力スイッチ
  2. 押しボタン
  3. 電磁開閉器用押しボタン
  4. 握り押しボタン

<解法>
黒●にB の図記号は、電磁開閉器用押しボタン

<R3年下期 午前問32>

②で示す図記号の器具の名称は

<解答の選択肢>

  1. 一般形点滅器
  2. 一般形調光器
  3. ワイド形調光器
  4. ワイドハンドル形点滅器

<解法>
◆単独の記号はワイドハンドル形点滅器(スイッチ)

まとめ

● タイプを除くスイッチの重要ポイントは1つ。

  1. 図記号(傍記表示)と外観

関連問題
R3年下期-午後問33
R3年下期-午前問32
R3年上期-午後問38
R3年上期-午後問50

機器・器具と図記号の解説一覧

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