金属線ぴ工事は、金属線ぴ単独、もしくは他の工事との複合問題(総合問題)として出題されている。
が、とりあえず、次の2項目をマスターすること。
- 横幅と種類
- 屋内用
出題傾向と対策
横幅と種類
金属線ぴは金属樋(とい)であるが、1種と2種があって、それらは横幅で区別される。
名称 | 横幅 |
---|---|
1種(別名 メタルモール) | 40mm未満 |
2種(別名 レースウェイ) | 40~50mm |
金属ダクト | 50mm超 |
表には、金属線ぴの他に金属ダクトも表記した。金属ダクトは金属線ぴと似たような形状で、横幅が 50mm超である。
2種と1種試験に出題された金属線ぴの外観写真がこちら。
1種金属製線ぴ(幅 40mm未満)
2種金属製線ぴ(幅 40~50mm)
屋内用
市販テキストをみると、「金属線ぴ工事は屋内用」とは記述されていないのだが、2種筆記では屋内用と考えておけばよい。
屋内用なので屋側配線には施工することができない。
これに関連して、使用する電線・ケーブルも、OW線:屋外用ビニル絶縁電線を使用することはできない。
過去問
R2年下期 午前問16
写真に示す材料が使用される工事は
<解答の選択肢>
- 金属ダクト工事
- 金属管工事
- 金属可とう電線管工事
- 金属線ぴ工事
<解法>
材料は幅 25mm の「金属製とい」なので1種金属製線ぴ(メタルモール)。これを使う工事は金属線ぴ工事
R3年下期 午後問20
同一敷地内の車庫へ使用電圧 100V の電気を供給するための低圧屋側配線部分の工事として、不適切なものは
<解答の選択肢>
- 1種金属製線ぴによる金属線ぴ工事
- 硬質ポリ塩化ビニル電線管(硬質塩化ビニル電線管) (VE) による合成樹脂管工事
- 600V 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル (CV) によるケーブル工事
- 600V ビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形 (VVR) によるケーブル工事
<解法>
金属線ぴ工事は屋内配線用で、屋側配線工事では施工不可
まとめ
金属線ぴ工事は、とりあえず、次の2項目をマスターすること。
- 横幅と種類
- 屋内用
関連問題
・R3年下期-午後問20
・R2年下期-午前問16
・R2年下期-午前問19
・電気工事の解説一覧