問題 <R2年下期 午前問30>
一般用電気工作物に関する記述として、正しいものは。
ただし、発電設備は電圧 600V以下とする
<解答の選択肢>
- 低圧で受電するものは、出力 55kW の太陽電池発電設備を同一構内に施設しても、一般用電気工作物となる
- 低圧で受電するものは、小出力発電設備を同一構内に施設しても、一般用電気工作物となる
- 高圧で受電するものであっても、需要場所の業種によっては、一般用電気工作物になる場合がある
- 高圧で受電するものは、受電電力の容量、需要場所の業種にかかわらず、すべて一般用電気工作物となる
【出典:令和2年度第ニ種電気工事士筆記試験下期-午前問30】
一般用電気工作物になるのは、低圧受電で、発電設備を設置する場合には小出力発電設備であること。正しいのは選択肢2
関連問題
・R3年下期-午前問30(一般用電気工作物)
・R3年上期-午前問30(一般用電気工作物)
・R2年下期-午後問30(一般用電気工作物)
・R2年下期-午前問30(一般用電気工作物)
同じ年度の問題
・前の問題(問29)
・次の問題(問31)
・令和2年度下期-午前問題一覧
解法と解説
方針
2種電気工事士が作業できる一般用電気工作物の区分は、過去6回で4回出題されている合格の必須項目。区分けするための数値をマスターする必要があるが、可能な限り早めのマスターを。
ふくラボ流攻略法
一般用電気工作物を見抜くポイントは次の通り
- 受電電圧
- 小出力発電設備
一般用電気工作物の受電電圧は、例外無く低圧のみ。したがって、選択肢3と4は誤り。
次に、小出力発電設備について。構内に設置される発電設備が小出力発電設備ならば一般用電気工作物、それ以外の発電設備ならば自家用電気工作物になる。
したがって、選択肢2が正しいと思われるが、選択肢1が残っているので、これについて吟味する。
小出力発電設備は設備の種類と出力で決まる。
発電設備 | 出力 |
---|---|
太陽電池発電設備 | 50kW未満 |
風力発電設備 水力発電設備 |
20kW未満 |
内燃力発電設備 燃料電池発電設備 スターリングエンジン発電設備 |
10kW未満 |
各発電設備の出力合計 | 50kW未満 |
この表と選択肢を見くらべると、太陽光発電設備は 50kW未満ならば小出力発電設備。選択肢の記述は 55kW だから、この太陽光発電設備は小出力発電設備ではない。
以上から、一般用電気工作物に関する記述として正しいものは、選択肢2。
まとめ
一般用電気工作物を見抜くポイントは次の2つ。
- 受電電圧
- 小出力発電設備
関連問題
・R3年下期-午前問30(一般用電気工作物)
・R3年上期-午前問30(一般用電気工作物)
・R2年下期-午後問30(一般用電気工作物)
・R2年下期-午前問30(一般用電気工作物)
解説
・一般用電気工作物
同じ年度の問題
・前の問題(問29)
・次の問題(問31)
・令和2年度下期-午前問題一覧