問題 <R3年上期 午後問4>
図のような回路で、電源電圧が 24V、抵抗 R=4Ω に流れる電流が 6A、リアクタンス XL に流れる電流が 8A のとき、回路の力率 [%] は
<解答の選択肢>
(選択肢は省略)
【出典:令和3年度第ニ種電気工事士筆記試験上期-午後問4】
回路の皮相電力は 240V・A で抵抗 R での消費電力は 144W だから、回路の力率は 60%
類似問題
・R3年下期-午後問4(交流回路の力率)
・R3年下期-午前問4(交流直列接続回路の消費電力)
・R3年上期-午後問4(交流回路の力率)
・R3年上期-午前問4(交流並列接続回路の消費電力)
・R2年下期-午後問4(交流回路の力率)
・R2年下期-午前問4(交流回路の力率)
次なる訓練問題
・前の問題(問3)
・次の問題(問5)
・令和3年度上期-午後問題一覧
解法と解説
方針
交流回路の力率についての計算問題は、消費電力と合わせるとほぼ毎回出題される合格必須項目。
力率の求め方をマスターしていれば得点源にできる。
ふくラボ流攻略法
問題文の回路は抵抗とコイルの並列接続だが、力率の求め方は基本通り。
問題文から力率を求めるために必要な値を書き出してみる。
データ | 値 |
---|---|
電源電圧 | 24 V |
電源電流 | 10 A |
消費電力 | 144 W(下の計算式から) |
力率 | 求める値 |
皮相電力 S = 24×10 = 240 [VA]
消費電力 P = I2R = 144 [W]
したがって、力率 = 144/240 = 0.6 = 60 [%}
電流の和
回路図を見ると、抵抗に流れる電流は 6A で、コイルを流れる電流は 8A。だけど、電源から流れ出す電流は 10A で、単純に足し合わせた電流値になっていない。
これは、抵抗とコイルに流れる電流には位相差(90°)があるため。並列接続回路の電流を足し合わせるときは、この位相差を忘れないように。
まとめ
交流回路の力率についての計算問題は、消費電力と合わせるとほぼ毎回出題される合格必須項目。
並列接続回路も、直列回路と同じ方法で力率を求めることができる。
類似問題
・R3年下期-午後問4(交流回路の力率)
・R3年下期-午前問4(交流直列接続回路の消費電力)
・R3年上期-午後問4(交流回路の力率)
・R3年上期-午前問4(交流並列接続回路の消費電力)
・R2年下期-午後問4(交流回路の力率)
・R2年下期-午前問4(交流回路の力率)
解説
・交流回路の力率
次なる訓練問題
・前の問題(問3)
・次の問題(問5)
・令和3年度上期-午後問題一覧