【電気工事士２種筆記】三相かご形誘導電動機の特徴(R2年度下期-午前問14)

問題＜R2年下期午前問14＞
一般用低圧三相かご形誘導電動機に関する記述で、誤っているものは

＜解答の選択肢＞

【出典：令和２年度第ニ種電気工事士筆記試験下期-午前問14】

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三相かご形誘導電動機の回転数(同期速度)は、回転数=120×電源周波数÷極数で計算できる。したがって、電源周波数(モータ駆動周波)と回転数は正比例するので、誤っているのは選択肢３

解法と解説

三相誘導電動機は、過去６回で６回出題の合格必須項目。合格するための重要ポイントは２つ。

それぞれの選択肢を吟味する。

選択肢１
誘導電動機は、無負荷時には同期速度とほぼ同じ回転数となるが、負荷が増えると回転速度は低下する(すべりが大きくなる)。正しい。

選択肢２
重要ポイントの始動方法に関係するが、全電圧始動法で始動するときには全負荷電流(定格電流)の数倍の始動電流が流れる。この始動電流を押さえるため、スターデルタ始動を使うときがある。正しい。

選択肢３
同期速度は以下の式で求められる。

この式で、電源周波数(駆動周波数) f [Hz] は分子にあるから、60→50 と小さくなると同期速度は小さくなる。

負荷があるとすべりが生じ回転速度は同期速度より小さくなるが、周波数と回転速度の関係は同じ。

したがって、この選択肢が誤り。

選択肢４
３本のうち２本を入れ替えると、回転方向が逆転する。正しい。

三相誘導電動機の重要ポイントは２つ。