【電気工事士2種筆記】単相3線式回路に流れる電流(R3年度上期-午前問6)

問題 <R3年上期 午前問6>
図のような単相3線式回路で、スイッチ a だけを閉じたときの電流計 〇A の指示値 I1 [A] とスイッチ a 及び b を閉じたときの電流計 〇A の指示値 I2 [A] の組合せとして、適切なものは。
ただし、〇H は定格電圧 100V の電熱器である

<解答の選択肢>

  1. I1=2、I2=2
  2. I1=2、I2=0
  3. I1=2、I2=4
  4. I1=4、I2=0

【出典:令和3年度第ニ種電気工事士筆記試験上期-午前問6】



aだけ閉じたときは 2A。aとb両方閉じたときは、電源と負荷はともに対称だから、中間線には電流が流れない。正しい選択肢はロ

類似問題
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解法と解説

方針

単相3線式回路の問題は、ほぼ毎回出題されている合格の必須項目。過去問を繰り返し解き、得点源に。

重要ポイントは、回路が対称のとき中性線には電流が流れない

ふくラボ流攻略法

回路に接続されている電熱器は、定格電圧 100V で、定格消費電力 200W。ということは、抵抗は 50Ω。

この電路で、スイッチ a だけを閉じて、b は開いたままの状態では、回路は次のような単相回路と同じになる。

単相 100V 電源に 50Ω負荷(電熱器) が接続されたのと同じ。よって、この回路に流れる電流は 2A

次に、両方のスイッチを閉じると、いつもの単相3線式回路になる。そして、接続されている負荷は互いに等しい。つまり、中性線に対し対称な回路

したがって、中性線には電流は流れない

まとめ

単相3線式回路の問題は、ほぼ毎回出題されている合格の必須項目。過去問を繰り返し解き、得点源に。

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解説
配電線路での電力損失(発熱損失)
単相三線式の仕組み

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