【電気工事士２種筆記】束にした電線の許容電流(R3年度下期-午前問8)

問題＜R3年下期午前問8＞
低圧屋内配線の合成樹脂管工事で、管内に直径 2.0mm の 600V ビニル絶縁電線(軟銅線)を 4本収めて施設した場合、電線１本当たりの許容電流 [A] は。
ただし、周囲温度は 30℃以下とする

＜解答の選択肢＞

【出典：令和３年度第ニ種電気工事士筆記試験下期-午前問8】

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直径 2.0mm 電線の１本当たりの許容電流は 35A。同一管に電線４本を収めた場合の電流減少係数は 0.63。以上から、許容電流は 22A

解法と解説

この問題は、電線１本当たりの許容電流に加え、電流減少係数もマスターしておかなければならない、少々難問(ふくラボの解説記事には、電流減少係数のなんちゃって覚え方も掲載)。

難問だが、ほぼ毎回出題されるので、確実に正解できるようにしたい。

単心電線の許容電流の値は次の表の通り。

(周囲温度 30℃以下)

この表から、直径 2.0mm 電線の許容電流は 35A。

次に、同一管に複数の電線を収めるときの電流減少係数は

４本収めたときの減少係数は 0.63。

したがって、４本収めたときの許容電流は

35[A] × 0.63 = 22.05[A]

電線１本当たりの許容電流と電流減少係数はきっちりマスターしておこう。