【電気工事士2種筆記】過電流遮断器の施設条件(R3年度下期-午後問36)

問題 <R3年下期 午後問36改>
⑥で示す部分に施設してはならない過電流遮断装置は。なお、「◎a」は単相200V回路である

<解答の選択肢>

  1. 2極にヒューズを取り付けたカバー付きナイフスイッチ
  2. 2極2素子の配線用遮断器
  3. 2極にヒューズを取り付けたカットアウトスイッチ
  4. 2極1素子の配線用遮断器

【出典:令和3年度第ニ種電気工事士筆記試験 下期 午後問36改】



遮断器(遮断装置)を施設する電路は、1Φ3W式の 200V ライン。ということは、2つの電源線はともに非接地電路。だから、2極1素子配線用遮断器は使用できない

関連問題
R3年下期-午後問36(2P1E)
R3年下期-午前問46(2P2E)
R3年上期-午前問45(2P2E)

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解法と解説

方針

過電流遮断器の問題は合格必須項目。確実に正解できるように。

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どのタイプの遮断器が施設できるかは、設置する電路がどんな電路かで判断する。

問題図を見ると、1Φ3W式の 200V ライン。

ということは、2つの電源ラインはともに非接地電路。非接地ということは、対地に対して電圧が変動する。

ということは、過電流が流れたときに電路を OFF するときには、2つの電源ライン両方に対して過電流を検知 → OFF (切り離す) 必要がある。

次に各選択肢をみていくと、

  1. 2極にヒューズを取り付けたカバー付きナイフスイッチ
  2. 2極2素子の配線用遮断器
  3. 2極にヒューズを取り付けたカットアウトスイッチ

の3つは、2つの電源ラインの両方の過電流に反応する ( OFFする) ことができる。

一方、選択肢4の配線用遮断器の「2極1素子」は 2P1E のこと。

2P1E の回路図が下図であるが、この図から2ラインのうち片方の過電流のみ検出する構造だと分かる。

したがって、問題文の位置に施設できない過電流遮断器(遮断装置)は、選択肢4の2極1素子の配線用遮断器。

まとめ

基本として、電源ラインが非接地電線の場合、そこに取り付ける過電流遮断器はその非接地線に流れる過電流を検知 → 電路を OFF できる必要がある。

解説
遮断器の 2P1E と 2P2E
開閉器の解説

関連問題
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