【電気工事士2種-筆記問題解説】進相コンデンサの外観と用途、図記号

進相コンデンサは、過去6回で3回出題の合格分かれ道項目。

合格するための重要ポイントは3つ。

  1. 外観
  2. 用途
  3. 図記号

進相コンデンサの出題傾向と対策

外観

進相コンデンサの外観写真を次に示す。

見極めは 40uF の部分。F は コンデンサの容量を表す F (ファラッド)。

用途

名称通り「相を進める」こと。

交流電源にコイルを接続すると、コイルに流れる電流は電圧に対して 90度位相が遅れる。

この現象のせいで、配電線路に負荷としてコイルの塊であるモータ(電動機)があると、電流が遅れ、力率が低くなり、電力(配電路)の使用状況が悪くなる。

そこで、交流電圧に対して電流が進む「進相コンデンサ」を接続して、電流の遅れを小さくし力率を改善するのが、進相コンデンサの役目。

図記号

コンデンサの記号は知っていると思うが、進相コンデンサはコンデンサの記号を□で囲った形。

過去問

<R3年下期 午後問48>

18で示す図記号の機器は。なお、「□b」は三相 200V回路である

<解答の選択肢>

<解法>
18の機器は低圧進相コンデンサ。外観は、選択肢イ

<R3年上期 午後問15>

低圧三相誘導電動機に対して低圧進相コンデンサを並列に接続する目的は

<解答の選択肢>

  1. 回路の力率を改善する
  2. 電動機の振動を防ぐ
  3. 電源の周波数の変動を防ぐ
  4. 回転速度の変動を防ぐ

<解答の選択肢>
三相誘導電動機には(強力な)コイルが使用されているため、電流遅れが発生(増加)し回路の力率は低く(悪く)なる。

これを改善するため、進相コンデンサを並列に接続する

まとめ

進相コンデンサの重要ポイントは3つ。

  1. 外観
  2. 用途
  3. 図記号

関連問題
R3年下期-午後問48
R3年下期-午前問22(進相コンデンサの接続)
R3年上期-午後問15
R2年下期-午後問17

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