電気工作物が一般用か自家用のどちらかを問う問題は、過去6回で4度出題されている合格の分かれ道項目。
区別するための重要ポイントは2個。
- 受電電圧
- 小出力発電設備
出題傾向と対策
一般用電気工作物と自家用電気工作物
電気工作物は、以下の図のように分類される。
一般用電気工作物は住宅や小規模店舗がある。
自家用電気工作物は工場やビルなど、規模の大きく受電設備の大きい建物等である。
受電電圧
一般用電気工作物と自家用電気工作物で異なるポイントが受電電圧。
低圧(600V以下)だと一般用、高圧(600V超)だと自家用となる。
これがポイントの一つ。
小出力発電設備
受電電圧が低圧 600V 以下の場合でも、とある条件に当てはまると自家用電気工作物となる。
その条件は複数あるのだが、電工2種筆記で出題されるのは、同一構内(敷地)に設置された発電設備が小出力発電設備かどうか。
小出力発電設備ならば一般用電気工作物、それ以外の発電設備ならば自家用電気工作物になる。
この小出力発電設備は設備の種類と出力で決まる。
発電設備 | 出力 |
---|---|
太陽電池発電設備 | 50kW未満 |
風力発電設備 水力発電設備 |
20kW未満 |
内燃力発電設備 燃料電池発電設備 スターリングエンジン発電設備 |
10kW未満 |
各発電設備の出力合計 | 50kW未満 |
まとめ
一般用電気工作物を見抜くポイントは次の通り
- 受電電圧
- 小出力発電設備
関連問題
・R3年下期-午前問30(一般用電気工作物)
・R3年上期-午前問30(一般用電気工作物)
・R2年下期-午後問30(一般用電気工作物)
・R2年下期-午前問30(一般用電気工作物)