問題 <R3年上期 午前問20>
低圧屋内配線工事(臨時配線工事の場合を除く)で、600V ビニル絶縁ビニルシースケーブルを用いたケーブル工事の施工方法として、適切なものは
<解答の選択肢>
- 接触防護措置を施した場所で、造営材の側面に沿って垂直に取り付け、その支持点間の距離を 8m とした
- 金属製遮へい層のない電話用弱電流電線とともに同一の合成樹脂管に収めた
- 建物のコンクリート壁の中に直接埋設した
- 丸形ケーブルを、屈曲部の内側の半径をケーブル外径の 8倍にして曲げた
【出典:令和3年度第ニ種電気工事士筆記試験上期-午前問20】
適切なものは、選択肢4
関連問題(ケーブル工事)
・R3年上期-午前問20(総合難問)
・R3年上期-午前問22
同じ年度の問題
・前の問題(問19)
・次の問題(問21)
・令和3年度上期-午前問題一覧
傾向と対策
方針
ケーブル工事は合格の超必須項目なのだが、この問題は細かい知識が試される難問。重要ポイントで解ける問題を確実に正解できるようになってからの学習をお勧め。
合格するための重要ポイントは3つ。
- どこでもOK(地中もOK)
- 防護措置
- 接触はNG
ふくラボ流攻略法
それぞれの選択肢をひとつずつ吟味していく。
選択肢1
重要ポイントには上げてないが、接触防護措置を施していればその支持点間距離は 6m以下。不適切。
選択肢2
二重で絶縁されているケーブルといえど、水道管、ガス管、弱電流電線との接触は NG。
選択肢文では「接触」という言葉は書かれていないが、隔離機構などの工夫も無しに同一の合成樹脂管に収めたならば、接触させないようにするのは超困難。だから、これは不適。
選択肢3
コンクリートなど、流し込み時(埋込作業時)でコンクリートが液状ではケーブルに圧力がかかるため、コンクリート内部に敷設する場合には、合成樹脂管 CD管 を使うか、MIケーブルなどの特殊仕様のケーブルを使う必要がある。このため、この選択肢は不適。
選択肢4
ケーブルを屈曲する場合、屈曲部内側の半径は、ケーブル外径の 6倍以上にしなければならない。選択肢は 8倍だから、この施工方法は適切。
というわけで、適切なのは、選択肢4。
まとめ
ケーブル工事は合格の超必須項目。重要ポイントで解ける問題を確実に正解できるように。
合格するための重要ポイントは3つ。
- どこでもOK(地中もOK)
- 防護措置
- 接触はNG
関連問題(ケーブル工事)
・R3年上期-午前問20(総合難問)
・R3年上期-午前問22
解説
・ケーブル工事
同じ年度の問題
・前の問題(問19)
・次の問題(問21)
・令和3年度上期-午前問題一覧