【電気工事士2種-筆記問題解説】カップリングは電線管と電線管を接続する部材

電線管同士を接続するカップリングは、引っ掛け選択肢を含めると過去6回で4回出題されている合格必須項目。

合格するための重要ポイントは2つ。

  1. 外観で区別できる
  2. TSカップリングはVE管

カップリングの出題傾向と対策

次の4つのカップリングは、外観から名称とどの工事に使うかを答えられるように。

  • カップリング
  • ねじなしカップリング
  • PF管用カップリング
  • TSカップリング

カップリング

電線管同士を接続することをカップリングと呼ぶが、少々ややこしいが、カップリングという部材も存在する。

カップリング(部材)は、両端外側にネジが切ってある薄鋼電線管同士を接続するときに使う。

特徴は、カップリング内面にねじが切ってある点。

ねじなしカップリング

文字通り、ねじなし電線管同士をカップリングする部材。

ねじなし電線管を固定するためのネジ(止ネジ、固定ネジ)がついているのが特徴。

固定するときは、このネジをねじ切るまで締める。このねじ切りはけっこう出題されているので、マスターしておくこと。

PF管用カップリング

合成樹脂管の一つ、PF管同士を接続するのに使うカップリング。

次の TSカップリングと区別できるようにしておくこと。

TSカップリング

TSカップリングだから TS管同士…といきたいのだが、VE管(硬質塩化ビニル電線管)同士を接続するカップリング。

PF管用カップリングと区別できるように。

コンビネーションカップリング

コンビネーションカップリングは種類の異なる電線管同士を接続するときに使う。

英語の combination (コンビネーション)には「組合せ」という意味がある。「異なる電線管の組合せ」 という連想から、コンビネーションカップリングは異なる電線管同士を接続する、とマスターしよう。

異なる電線管の組合せはいろいろあるため、コンビネーションカップリングの外観・形状もさまざま。

過去問

<R3年下期 午後問16>

写真に示す材料の用途は

<解答の選択肢>

  1. 合成樹脂製可とう電線管相互を接続するのに用いる
  2. 合成樹脂製可とう電線管と硬質ポリ塩化ビニル電線管(硬質塩化ビニル電線管)とを接続するのに用いる
  3. 硬質ポリ塩化ビニル電線管(硬質塩化ビニル電線管)相互を接続するのに用いる
  4. 鋼製電線管と合成樹脂製可とう電線管とを接続するのに用いる

<解法>
写真の材料は PF管用カップリング。合成樹脂製可とう電線管(PF管)相互を接続するのに用いる

<R3年下期 午前問16>

写真に示す材料の用途は

<解答の選択肢>

  1. 硬質ポリ塩化ビニル電線管(硬質塩化ビニル電線管)相互を接続するのに用いる
  2. 金属管と硬質ポリ塩化ビニル電線管(硬質塩化ビニル電線管)とを接続するのに用いる
  3. 合成樹脂製可とう電線管相互を接続するのに用いる
  4. 合成樹脂製可とう電線管と CD管とを接続するのに用いる

<解法>
材料は TSカップリング。VE管(硬質ポリ塩化ビニル電線管、硬質塩化ビニル電線管)相互を接続するのに用いる

まとめ

カップリングの重要ポイントは次の通り

  • 外観で区別できる
  • TSカップリングはVE管
  • 関連問題
    R3年下期-午後問16(PF管用)
    R3年下期-午前問16(TS)
    R3年上期-午後問46(金属管工事)
    R2年下期-午前問50(引っ掛け)

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