大きめの講義室や会議室など多くの電灯が設置されている場合には、通常のスイッチではなく、リモコンリレー+リモコンスイッチ(セレクタスイッチ)で ON/OFF を制御することがある。
このリモコンリレー、リモコンスイッチ、セレクタスイッチの問題は、過去6回で3回出題されている合格の分かれ道項目。また、リモコンリレーの外観写真は引っ掛け選択肢として複数回登場している。
重要ポイントは2つ。
- 単線結線図(接続図)
- 図記号と外観
出題傾向と対策
単線結線図
リモコンリレー系統の単線結線図(回路図)がこちら。
100V/200V 電源からリモコントランスで降圧し、それがリモコンリレーに接続される。
リモコンリレーは 100V/200V を ON/OFF する機器なので、リレーの入力側には100V/200V 電源ラインを、出力側には負荷を接続する配電路を接続する。
リモコンリレーは、リモコンスイッチもしくはリモコンセレクタスイッチで ON/OFF を制御する。
この接続そのものは出題されたことはないが、この流れを頭に入れておくとマスターしやすい。
図記号と外観
リモコンリレー
リモコンリレーの外観がこちら。引っ掛け選択肢としてもけっこう登場が多いので、早めのマスターを。
写真左は1つの制御信号(1台のリモコンスイッチ)で1接点を、右は1信号で2接点を ON/OFF できる。
図記号は1台と2台以上とで若干異なる。
2台の場合でも三角形は3つ(少々ややこしい)。で、2台以上の場合は台数を傍記表示する。
リモコンスイッチ
スイッチ(●タイプ)の記事でも解説しているが、リモコンスイッチは ● に リモコン (Remote controller) の “R” の傍記表示。
リモコンスイッチ本体にはリレーの ON/OFF 状態を表示するランプが付いている
(表示灯の色は赤と緑。どちらが OFF で、どちらが ON だったか…)
リモコンセレクタスイッチ
リモコンスイッチを複数まとめたものをリモコンセレクタスイッチと呼び、図記号も変わった形になる。台数を傍記表示するのはリモコンリレーと同じ。
過去問
<R2年下期 午後問37>
⑦で示す図記号の器具の名称は
<解答の選択肢>
- 電磁開閉器
- 押しボタンスイッチ
- リモコンリレー
- リモコンセレクタスイッチ
<解法>
□の中に▲が描かれた図記号は、リモコンリレー
<R2年下期 午後問44>
問題
14で示す図記号の器具は
<解答の選択肢>
<解法>
「〇T に R」の図記号はリモコン変圧器。
写真をよーく見ると、選択肢二の機器に「小型リモコントランス」の文字が発見できる。
まとめ
リモコンリレー、リモコンスイッチ、セレクタスイッチの重要ポイントは2つ。
- 単線結線図(接続図)
- 図記号と外観
関連問題
・R3年上期-午後問36
・R2年下期-午後問37
・R2年下期-午後問44