電線同士の接続は、ボックスという箱部分で接続し、金属管などの配管内では接続してはいけない(接続点を設けてはいけない)。
また、埋込型のスイッチやコンセントを取り付けるためにも、ボックスを使用する。
電工2の筆記試験で出題されるボックスは、電線接続用のボックス4種と、スイッチ・コンセント設置用ボックス3種。
- アウトレットボックス
- コンクリートボックス
- プルボックス
- VVF用ジョイントボックス
- 露出スイッチボックス(合成樹脂製)
- 露出スイッチボックス(ねじなし電線管用)
- 埋込スイッチボックス
これら7つのボックスの図記号と名称、外観、用途を、それぞれ比較しながらマスターしよう。
出題傾向と対策
電線接続用の4ボックス
アウトレットボックス
技能試験でも出題されるアウトレットボックス。
図記号 | 外観 |
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ケーブルを通すための打ち抜き穴がボックス側面に作製されており、必要な部分を打ち抜いて使用する。
また、アウトレットボックスと金属管とを接続するときにはボックスコネクタを使うが、このボックスコネクタとアウトレットボックスをボンド線で接続するこのは、技能試験の候補問題で練習する。筆記試験でも出題されたことがあるので、今のうちにマスターしてしまおう。
コンクリートボックス
コンクリートボックスは、その名の通り、コンクリートに埋め込んで使う用のボックス。写真をみてもらうと分かるが、側面に突起が付いているのが特徴。
図記号 | 外観 |
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ちなみに、コンクリートボックスは1種筆記でも出題される。1種受験も視野に入れているときには、きっちりマスターしておくとお得。
プルボックス
プルボックスは主に、多数の電線が集まる箇所で電線を管に通すのを容易にするために使われる。プルボックスには、アウトレットボックスのような抜き打ち穴はないので、必要な箇所に穴をあけて使用する。
図記号 | 外観 |
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VVF用ジョイントボックス
その名の通り、VVFケーブルを接続するのに使用するボックス。
図記号 | 外観 |
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他の3つのボックスと異なり、樹脂製で箱は透明。私の感覚では、木造家屋に使用されることが多いような気がしている。
スイッチ・コンセント設置用のボックス
スイッチ・コンセント設置用のボックス。これらのボックスは配線記号とセットで出題されることが多い。
露出スイッチボックス
名称の通り、露出配線でスイッチ、コンセントを取り付けるために使用するスイッチボックス。
写真は合成樹脂製の露出スイッチボックス。
下の写真は金属製で、さらに金属管を接続する部分に止めネジが見えるので、ねじなし電線管用の露出スイッチボックス。
このスイッチボックスは配線記号の「E」(ねじなし電線管)とセットで出題されることがある。
埋込スイッチボックス(合成樹脂製)
上記の露出スイッチボックスとは異なり、スイッチ・コンセントを壁に埋め込んだ状態で設置するためのスイッチボックス。
過去問
<R2年下期 午後問11>
多数の金属管が集合する場所等で、通線を容易にするために用いられるものは
<解答の選択肢>
- 分電盤
- プルボックス
- フィックスチュアスタンド
- スイッチボックス
<解法>
通線を容易にするために用いられるものは、プルボックス
<R2年下期 午後問50>
この配線図の図記号で、使用されているプルボックスとその個数の組合せは
<解答の選択肢>
<解法>
プルボックスの図記号は「□の中に×印」
探すと、建物の右側壁際に2個見つかる。正しい組み合わせは選択肢ロ
まとめ
電工2の筆記試験で出題されるボックスは、電線接続用のボックス4種と、スイッチ・コンセント設置用ボックス3種。
- アウトレットボックス
- コンクリートボックス
- プルボックス
- VVF用ジョイントボックス
- 露出スイッチボックス(合成樹脂製)
- 露出スイッチボックス(ねじなし電線管用)
- 埋込スイッチボックス
これら7つのボックスの図記号と名称、外観、用途を、それぞれ比較しながらマスターしよう。
関連問題
・R3年下期-午後問44
・R3年下期-午前問42
・R2年下期-午後問11(プルボックス)
・R2年下期-午後問50(プルボックス)