【電気工事士2種-筆記問題解説】ケーブル工事は屋内・屋外・地中のどこでも施工可能

ケーブル工事は、関連問題も含めると過去6回で8回出題されている合格の超必須項目。

合格するための重要ポイントは3つ。

  1. どこでもOK(地中もOK)
  2. 防護措置
  3. 接触はNG

出題傾向と対策

どこでもOK

どこでもOK(地中もOK)

ケーブル工事は、ほぼすべての場所・条件で施工可能

・低圧屋内配線
地中埋設工事
・引込線(架空、屋外)
・高圧屋内・屋外配線(1種の範囲)

この中で、特に地中配線にも使用できるのが重要(=出題が多い)。

詳しくは、別記事「地中埋設工事」を確認してほしい。

防護措置

ケーブルは2重で心線を保護している構造のため、地中配線でもどこでも施工OKなのは、上で説明した通り。

ただし、車道の下やコンクリートの中など相当な圧力を受ける箇所では、さすがにケーブル単体での配線はNGで、金属管や合成樹脂管、また暗きょに入れるなどの防護措置を行う必要がある。

コンクリ内部に敷設する場合には、コンクリート用の合成樹脂管 CD管を使うか、コンクリート専用に耐圧性のある MI ケーブルを使用する。

管に入れてもケーブル工事

防護措置のために、金属管や合成樹脂管に入れた場合、それぞれ金属管工事?合成樹脂管工事?と思うかもしれないが、ケーブルを金属管、合成樹脂管に入れた工事はケーブル工事と見なす。

金属管に入れたら金属管の接地工事

金属管にケーブルを通した場合、ケーブル工事と見なすのは上で説明した通りだが、接地工事に関しては、ケーブルを通しても金属管工事に準ずる。

これがあるため、上の説明でケーブル工事と「みなす」と言葉を選んで説明している。

接触NG

ケーブルは心線を二重にシールドしているが、それでも、水道管やガス管、弱電流線との接触はNG。

過去問

<R3年下期 午後問12>

低圧の地中電線を直接埋設式により施設する場合に使用できるものは

<解答の選択肢>

  1. 屋外用ビニル絶縁電線 (OW)
  2. 600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル (CV)
  3. 引込用ビニル絶縁電線 (DV)
  4. 600Vビニル絶縁電線 (IV)

<解法>
地中に施設できるのはケーブル工事のみ。

したがって、選択肢の中で唯一のケーブル CV (選択肢2) が正解。

<R3年上期 午前問22改>

ケーブル工事による低圧屋内配線で、ケーブルと弱電流電線の接近又は交差する箇所が 1~4 の4箇所あった。1~4 のうちから適切なものは

  1. 弱電流電線と交差する箇所で接触していた
  2. 弱電流電線と重なり合って接触している長さが 3m あった
  3. 弱電流電線と接触しないように隔離距離を 10cm 離して施設していた
  4. 弱電流電線と接触しないように堅ろうな隔壁を設けて施設していた

<解法>
心線を二重でシールドしているケーブルといえど、水道管、ガス管、弱電流線と接触するのはNG。

というわけで、適切なものは3と4。

まとめ

ケーブル工事は、関連問題も含めると過去6回で8回出題されている合格の超必須項目。

合格するための重要ポイントは3つ。

  1. どこでもOK(地中もOK)
  2. 防護措置
  3. 接触はNG

関連問題(ケーブル工事)
R3年上期-午前問20(総合難問)
R3年上期-午前問22

関連問題(地中配線)
R3年下期-午後問12
R3年下期-午後問34
R3年上期-午後問32
R2年下期-午前問11
R2年下期-午前問37

地中埋設工事
電気工事の解説一覧

タイトルとURLをコピーしました