問題 <R3年下期 午前問20>
D種接地工事を省略できないものは。
ただし、電路には定格感度電流 15mA、動作時間が 0.1秒以下の電流動作型の漏電遮断器が取り付けられているものとする
<解答の選択肢>
- 乾燥した場所に施設する三相 200V (対地電圧 200V) 動力配線の電線を収めた長さ 3m の金属管
- 乾燥した木製の床の上で取り扱うように施設する三相 200V (対地電圧 200V) 空気圧縮機の金属製外箱部分
- 水気のある場所のコンクリートの床に施設する三相 200V (対地電圧 200V) 誘導電動機の鉄台
- 乾燥した場所に施設する単相3線式 100/200V (対地電圧 100V) 配線の電線を収めた長さ 7m の金属管
【出典:令和3年度第ニ種電気工事士筆記試験下期-午前問20】
D種接地工事を省略できるのは乾燥した場所に限る。省略できないのは、「水気のある」選択肢3
関連問題
・R3年下期-午後問22(施工条件)
・R3年下期-午後問26(絶縁抵抗と接地抵抗)
・R3年下期-午後問38(接地線太さと抵抗値)
・R3年下期-午前問20(省略条件)
・R3年下期-午前問38(抵抗値)
・R3年上期-午後問22(省略条件)
・R3年上期-午後問26(絶縁抵抗と接地抵抗)
・R3年上期-午後問37(抵抗値)
・R2年下期-午後問22(施工条件)
・R2年下期-午後問38(工事種類と太さ)
・R2年下期-午前問22(省略条件)
・R2年下期-午前問26(接地線太さと抵抗値)
・R2年下期-午前問36(工事種類と抵抗値)
同じ年度の問題
・前の問題(問19)
・次の問題(問21)
・令和3年度下期-午前問題一覧
解法と解説
方針
接地工事は、過去6回で 13回も出題されている、合格の超必須項目。
ただ、接地工事の省略は、完璧に正解できるようになるのは少々困難。重要キーワードをきっちり押さえ、その後、細かいポイントを押さえていくのがお勧め。
ふくラボ流攻略法
D種接地工事は、以下の条件をクリアすれば省略することができる。
- 対地電圧 150V以下の交流電路で乾燥した場所に電気器具・装置を施設する場合
- 絶縁性の台・床の上に施設する場合(コンクリート床は省略不可)
- 二重絶縁構造
- 絶縁変圧器(線間電圧 300V以下、容量 3kVA以下)を利用して2次側の負荷電路(非接地)に電源を供給する場合
- 水気のある場所以外の場所に器具・装置を施設し、その供給電路に漏電遮断器(15mA以下、0.1秒以下)を施設する場合
この中で最初に押さえるべき重要キーワードは、「乾燥 only」と「コンクリート NG」 の2つ。
これら2つのキーワードを念頭に置きながら各選択肢を眺めると、選択肢3が、
「水気のある場所のコンクリートの床に施設する三相 200V (対地電圧 200V) 誘導電動機の鉄台」
と NG (=省略不可) の重要キーワードに引っかかっている。
というわけで、D種接地工事を省略できないのは選択肢3。
まとめ
接地工事は、過去6回で 13回も出題されている、合格の超必須項目。
ただ、接地工事の省略は、完璧に正解できるようになるのは少々困難。重要キーワードをきっちり押さえ、その後、細かいポイントを押さえていくのがお勧め。
関連問題
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・R3年下期-午後問26(絶縁抵抗と接地抵抗)
・R3年下期-午後問38(接地線太さと抵抗値)
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・R2年下期-午後問22(施工条件)
・R2年下期-午後問38(工事種類と太さ)
・R2年下期-午前問22(省略条件)
・R2年下期-午前問26(接地線太さと抵抗値)
・R2年下期-午前問36(工事種類と抵抗値)
解説
・接地工事
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