【電気工事士2種-筆記問題解説】配線の種類と図記号と問題の解き方

配線の図記号から、天井隠ぺい、地中配線などを答えさせる問題は、過去6回で4回出題の合格必須項目。

合格するための重要ポイントは2つ。

  1. 図記号から種類を見分ける
  2. 種類から材料・工具を見分ける

配線の出題傾向と対策

配線の種類と図記号

配線の種類と図記号を次に示す。

種類 図記号
天井隠ぺい (実線)
床隠ぺい (破線)
地下 (一点鎖線)
露出 (点線)

このうち、床隠ぺいの破線と、露出配線の点線は、両方が並べて描かれていればすぐ区別できるが、単独だと、どっちだっけぇ…となるかもしれない(私はなっている)。

実際に比べてみると(両図とも同じ縮尺)

点線(露出配線)

破線(床隠ぺい)

よーく見比べて、試験本番で単独で出題されても区別できるようになっておいてほしい。

配管の種類

地中配線、露出配線には、金属管、合成樹脂管を使うことが多いのだが、その指定が配線記号のすぐ近くに記述される。

赤点線で囲った部分に「CV 5.5-2C (FEP)」と記載があるが、これは CVケーブルを収めるのに FEP 管を使用するという意味である。

この (FEP) のアルファベット部分が管の種類を指定するわけだが、そのアルファベット記号がどの管を指しているかは以下のように決められている。

電線管種類 記号
鋼製電線管(ねじなし電線管) E
鋼製電線管(薄鋼電線管) なし(太さを表す数値のみ)
2種金属製可とう電線管 F2
合成樹脂製可とう電線管(PF管) PF
合成樹脂製可とう電線管(CD管) CD
硬質塩化ビニル電線管(VE管) VE
波付硬質合成樹脂管 FEP

このうち、合成樹脂製可とう電線管の PF, CD, VE は他の問題で多く目にすることがあると思うので早めにマスターできると思う。

それ以外の EFEP は頻出なので、確実にマスターを。

過去問

問題の出題パターンは次の2通り。

  1. 図記号から種類を答える
  2. 図記号から種類を出し、その配線工事を行うための材料・工具を答える

特に 2 のパターンの出題確率が高いので、各工事で使う材料・工具もしっかりマスターしておくべし。

図記号から種類

問題 <R2年下期 午後問33>
③で示す図記号の配線方法は

<解答の選択肢>

  1. 天井隠ぺい配線
  2. 壁隠ぺい配線
  3. 床隠ぺい配線
  4. 露出配線

<解法>
少し長めの点線で書かれた線=破線は、床隠ぺい配線

図記号から材料・工具

問題 <R3年下期 午後問34>
④で示す部分に使用できるものは

<解答の選択肢>

  1. 引込用ビニル絶縁電線
  2. 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
  3. ゴム絶縁丸打コード
  4. 屋外用ビニル絶縁電線

<解法>
一点鎖線は地中配線。地中配線はケーブル工事only

したがって、使用できるのは選択肢の中で唯一のケーブルである架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル (CVケーブル)。

まとめ

配線の図記号から、天井隠ぺい、地中配線などを答えさせる問題の重要ポイントは2つ。

  1. 図記号から種類を見分ける
  2. 種類から材料・工具を見分ける

関連問題
R3年下期-午後問34
R3年下期-午前問34
R3年上期-午後問32
R2年下期-午後問33

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